子宮がんについて


子宮がんは子宮の入口付近にできる子宮頸がんと子宮の奥にできる子宮体がんに分類されます。

  子宮がん全体の中では頸がんが70%、体がんが30%で、近年体がんが増加傾向にあります。

  頸がんは30代から増え始め、早期のうちは無症状です。性生活や出産と関係があり、

   ヒトパピロ−マウイルスの感染が発がんに関与しているのではないかと考えられています。

  体がんは閉経後の50代から60代に最も多く、女性ホルモン(エストロゲン)がその原因の

  一部と考えられています。また、妊娠未経験の方や肥満・高血圧・糖尿病・乳がんや大腸がんの

  既往歴のある方も発生する割合が高いと言われています。体がんは比較的早期のうちから

  不正出血などの症状が現れる事が多いので、過去6ヶ月以内に不正出血のある方で50歳以上

  もしくは閉経している方に体がん検診を実施しております


がんのしおり             
生活習慣病予防研究会編より参照

子宮がん検診 

  子宮頸がん検診は子宮の入口(頸部)を木製のヘラなどで軽くこすって細胞をとり、

  顕微鏡でがんの細胞があるかどうか調べます。子宮体がん検診は子宮の奥(内膜)の

  細胞をとって調べます(体がん検診該当者は過去6ヶ月以内に不正出血のある方で

  50才以上もしくは閉経している方です)。この検査法を細胞診といい、短時間で済み

  また精度も非常に高く子宮がんの早期発見には大変有効な検査です


細胞診のクラス分類について

クラスT 異常なし 1年後の検診
クラスU 異型な細胞を認めるが良性である 1年後の検診
クラスUr がんではない異型細胞 経過観察
クラスVa 悪性を少し疑う 経過観察または精密検査
クラスVb 悪性をかなり疑う 精密検査
クラスW 悪性を強く疑う 精密検査
クラスX 悪性 精密検査


      

クラスTの細胞                     クラスXの細胞


子宮がんの進行期について 

0期〜W期に分かれ、0・T期は早期がん、U・V・W期は進行がんです。0・T期の段階では、がんが子宮頸部

  (体部)にとどまっており、この時期に治療すればほとんどが治ります。しかし、U〜W期と進むにつれ、がんが

  リンパ節や血管に入り込んで転移をおこしたり、直接骨盤・膀胱・直腸まで広がるために治りにくくなります。

  これまで子宮がん検診を受けて見つかった子宮がんのうち、0・T期の5年生存率(がん発見から5年後の生

  存率)は97.9%でした。(北海道対がん協会実施分−S41年度〜H9年度発見子宮がん4,796例より)


子宮がん検診時の超音波検査について

当センタ−では子宮がん検診時に、希望される方に対して経膣超音波検査を行って

  おります。また、2002年4月からは検診車でも実施する事になりました。

  この検査は膣に超音波の装置を挿入して、子宮や卵巣などの臓器の横断像を画面に

  映し出す検査です。子宮筋腫・子宮体がん・卵巣腫瘍・卵巣のう腫などの病気がわかります。

  ただ画像を診て診断しますので、かなり小さな変化では確認できない場合があります。